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【天秤印】横浜弁護士雑記

横浜で弁護士をしている元裁判官が、日々感じたことなどを書いています。

気になる、おすすめの書籍

「…それでも生に『しかり』と言う」(ヴィクトール・フランクル「夜と霧」【書評】)

ゲルトルート・シュヴィングの「精神病者の魂への道」を読んで,心理学についての古典が,「人間の生き方」というものと密接に関わっているように思えて,また読んでみたいと思ったものですから,少し前から気になっていたこの本を【通勤読書】で開いてみま…

「武器としての決断思考」【書評】

シュヴィングを読んだ後,宇賀先生の御本(持ち歩きっぱなしですが…)に戻るのがちょっとしんどく感じて,寄り道をしていまいました。 ji-sedai.jp 一時期,大学の教授が学生向けに行っている人気授業の本として書店で宣伝されていた,「僕は君たちに武器を…

電子書籍・出版の契約実務と著作権【書評】(そしてKindle Unlimited)

www.minjiho.com 年明けに,ちょっとした課題を頂いたので,【通勤読書】で読んでいた本です。 いえ,インターネット法研究会の有志で本を執筆したときに,「著作権法」を担当したこともあり,少し関心があったことも否めないのですが。 1 この書籍について…

Q&A家事事件と保険実務【書評】

【通勤読書】で,この本を読み終わりました。 www.kajo.co.jp この本は,家事事件の各場面(成年後見,高齢者,相続,遺言,未成年等)で,保険契約について生じる問題について書かれた本です。 弁護士業務において,必須の知識かというと,そこまでではない…

アディクションと加害者臨床【書評】

さきのブログで書いたように、小林桜児先生の話を聞いて、すこし【依存症】というものについて知りたく思い、通勤電車の中でこの本を読んでいました。 藤岡淳子編著「アディクションと加害者臨床」(金剛出版2016) 金剛出版さんの本は,家族療法リソー…

社会保険の実務相談【書評】

www.shakaihokenroumushi.jp 以前のブログで,転籍・出向とマイナンバーとの関係を書いた際に,少し引用した本です。マイナンバーの関係で3分の1に目を通したため,「どうせなら」と少し前に通通読しました。 1 社会保険についての知識の身に付け方 社会…

「毒になる親 一生苦しむ子供」【書評】

『毒になる親 一生苦しむ子供』(フォワード,S., 玉置悟):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部 随分前に目を通した本ですが,マイナンバーにかこつけて書く暇がなかったので,このあたりで紹介を。 「児童虐待」を受けた経験があり,その「児童虐待」を受…

プロカウンセラーの聞く技術(書評)

さて,マイナンバーに一区切りが付いたので,違う分野の本を少し…。 <a href="http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=11257" data-mce-href="http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN…

女子高生の裏社会(書評)

1 参加しなかった研修会 6月末に,かながわ子ども・若者総合相談センターが行う「関係性の貧困~居場所を求める子どもたち」という表題の相談員研修がありました。 当日,少し風邪気味だったのですが,子どもを取り巻く問題について話を伺うことで元気を分…

Q&A宗教トラブル110番(書評)

1 とばし読みは… 結局,とばし読みはできませんでしたね。 今年に入ってから,「身近な方が宗教団体に入ってしまった」という相談をいくつか受けましたので,読むことにした本です。 Q&A 宗教トラブル110番〔第3版〕 | 法律書、実務書、書式なら民事法…

プロフェッショナルの情報術(喜多あおい著:祥伝社)

1 弁護士は、裁判官より情報収集が必要? ここ数日の通勤時間で、この本を読みました。 「プロフェッショナルの情報術」喜多あおい著、祥伝社 弁護士になった際、「情報収集の力も身につけないとなあ」と思い買った本です。 いざ弁護士になってみると、もと…

「手ごわい問題は、対話で解決する」アダム・カヘン著(書評)

「手ごわい問題は、対話で解決する」アダム・カヘン著。株式会社ヒューマンバリュー 1 【あとがき】を読むと… あとがきを読むと、こう書いてあります。 「本書をお読みいただいた方は、この本が問題解決の方法といったハウツウ本ではないことにお気づきでし…

「日本経済の罠」(書評)

1 手に取ったわけ 日経ビジネス人文庫 日本経済の罠 増補版 | 政府刊行物 | 全国官報販売協同組合 少し、少年や刑事の話で疲れてしまった事もあり、方向性を変えて、この本を読みました。 かなり昔に、平積みにしてあったのを手に取って買った記憶がある本…

社会的養護児童のアセスメント【書評】

前回から,また時間が空いてしまいました。 この間,国選事件をやり,労働審判の初動を2件(労働者側1,経営者側1)抱え,弁護士会内の研修会でマイナンバー法と個人情報保護法の改正動向を紹介し,マイナンバー法の説明用パンフレットの原稿を考えるなど…

「反省させると犯罪者になります」(書評)

1 すすめられない? 先日書いた「こどもセンターてんぽ」のイベントなどを通じて、自分の付添人活動のやり方を振り返ってみたかったこともあり、この本を読んでみました。 <a href="https://www.shinchosha.co.jp/book/610520/" data-mce-hr…

情報セキュリティ管理の法務と実務(書評)

ゴールデンウィーク中は、仕事などもしていたので、読み込めた本は1冊だけでした。 <a href="http://store.kinzai.jp/book/12405.html" data-mce-href="http://store.kinzai.jp/book/12405.html">情報セキュリティ管理の法務と実務|きんざいストア&lt…

研修会「相続税法の基礎知識」

少し前になりますが、1月8日に、横浜弁護士会の遺言相続お悩みダイヤル相談担当者向けの研修である、「相続税法の基礎知識」を受けてみました。税理士の馬淵輝之先生が講師になって下さったものです。今ホームページを拝見すると、企業の税務もやられてい…

「戦略的な就業規則改定への実務」(書評)

「戦略的な就業規則改定への実務」(浅井隆著:労働開発研究会)を読み終わりました。 昨年、安倍首相もこのような発言をしていましたし、その後は日立の記事なども出ていましたね。それで買ったり、読んだりしたわけではないのですが…。 1 購入の動機 「就…

脳脊髄液こぼれ話その1-ブラッドパッチ-(あるいは書評「脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)の理論と実務」)

毎年,所属している研究会・委員会の関係で,横浜弁護士会の専門実務研究に論文を書いていますが,今年は,いじめによる自死後の調査・報告義務について大津の事件を端緒にまとめてみたものと,横浜地裁判決を契機に交通事故損害賠償研究会で行ってきた脳脊…

東洋経済新聞社「パワハラ防止のためのアンガ-マネジメント入門」(書評)

東洋経済新聞社「パワハラ防止のためのアンガ-マネジメント入門」を読み終わりました。 何かの拍子で目次を目にし、目次から推測する限りそれなりの内容がある書籍に思えたこと、 そして「パワーハラスメント防止」のためにアンガ-マネジメントという視点…

地方自治問題解決事例集 福祉編【書評】

ぎょうせいの,「地方自治問題解決事例集 福祉編」を読み終わりました。少し前に購入していた書籍でしたが,週末に,高齢者虐待防止法の研修があったため,それまでに読もうと読み進めていましたが,少し間に合わず今日読み終わりました。 「子ども家庭への…

「大津中2いじめ自殺」(共同通信社大阪社会部著。PHP新書)【書評】

1 読み終わって 大津中2いじめ自殺 | 共同通信大阪社会部著 | 書籍 | PHP研究所 やっと,この本を読み終えることができました。かなり読むのがきつかった本です。被害者の生徒の日常漏らした言葉,家族の心の動き,先生の心の動き等,かなり迫真性もある描…

最新裁判例に見る「職場復帰・復職トラブル予防のポイント」(書籍)

最新裁判例に見る「職場復帰・復職トラブル予防のポイント」(新日本法規 浅井隆編著)を読み終わりました。中心となる「私傷病休職からの職場復帰・復職」については,先週にすでに読み終わっていたのですが,本職の仕事等もあり,それ以降が読み進めていま…

「良いウェブサービスを支える『利用規約』の作り方」【書評】

さて。先日,後輩の弁護士(いえ,弁護士経験としてはあまり変わらないのでしょうが^^;)からの質問で,「参考にしてみては?」と薦めた書籍があったので,それを一つ。 良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方:書籍案内|技術評論社 法律関係…

商事法務「破産申立マニュアル」

弁護士会の法律相談で、債務整理の法律相談を受けたので、それまで読んでいた本(銀行研修社「相続預金取扱事例集」。これも結構お勧めです。)を放り出して、とりあえず、「破産申立マニュアル」(商事法務:東京弁護士会倒産法部会)を読みました。 ちょっ…

ソフトウェア開発訴訟

民事訴訟における事実認定―契約分野別研究(製作及び開発に関する契約)- 法曹会から、上記の本が出ました。 平成19年11月10日に法曹会から出版された「民事訴訟における事実認定」の続編的な立場にある書籍のようですが、位置づけは大きく異なります…

学び続けること(「スマートフォンサイト実践デザイン入門」)

この週末は、仕事の他には、日経文庫を1冊、普通の文庫を1冊と、「スマートフォンサイト実践デザイン入門」(ソフトバンククリエイティブ株式会社、林久純、今野昭彦著)を読みました。 現在、横浜弁護士会の委員会活動に関連し、所属委員会関係のホームペ…

「顧問弁護士」って,何だろう…?。(『企業法務バイブル』)

ちょっと時間がかかりましたが,弘文堂の「企業法務バイブル」を読み終わりました。 企業法務について,かなり網羅的に整理して書かれた本としては,類書が少ないタイプではないかと思います。 私が司法試験に合格した頃は,すでに,「企業法務」「渉外」な…

コンピュータ・フォレンジック完全辞典

連休中、仕事がらみですが、かねて買いおいていた本を読みました。 コンピュータ・フォレンジック完全辞典 コンピュータ・フォレンジックとは、コンピュータやデジタルの証拠を裁判手続きに適用できるように、識別、保存、分析、提示することをいいます。 具…

終身雇用・年功序列制を想う(人事労務)

あまり関係ないことで更新するのもどうかと思い筆を止めていましたが、あまり更新しないことも問題なので、先ごろ読んだ本に触れてみることにしました。 「プロフェッショナルコンサルティング」(波頭亮・冨山和彦著 東洋経済新報社) こういう、弁護士同様…