【天秤印】名古屋・横浜弁護士雑記

現在名古屋市に勤めている元裁判官が、日々感じたことなどを書いています。

気になる、おすすめの書籍

よくわかる予防接種の基本【書評】

児童相談所では、ケースの検討する場合等で、お子さんの予防接種に触れられることも、多々あります。 そこで、少し前にこんな本を買っておきました。 www.chugaiigaku.jp 本屋さんで、類書3~4冊を比較検討して買った本です。 あらかた目を通しましたが、…

「相談援助職の記録の書き方」【書評】

この年末年始には、2冊の本を読みましたが、そのうちの1冊がこの本です。 www.chuohoki.co.jp 面白い本です。ただ、児童相談所にそのまま使える内容ではないだろうと思うので、新人の方などにはお勧めし難いところがあるでしょうか。 著者の八木亜紀子先生…

発達障害児と保護者を支える心理アセスメント―「その子のための支援」をめざして【書評】

あんまりまとめてブログを書くのはどうかなあ…とは思うのですが。 まとめて書かないと、書く時間がとりにくいので(ほかにやりたいこともあるのですけれど^^;)。 ちょうど、この土日の電車の中で、読んだこの本が良かったものですから。 www.minervashob…

ベーシック発達心理学【書評】

更新が久しぶりになってしまったなあ…。 そう、言うしかない状態ですね。 この間、休みの日はさまざまな書籍や文献を読んだり、あちこちのイベントを聞きに行ったり、様々な施設に行ったりもしたのですが、日々新しいことに遭遇し、それを消化するだけでも手…

子ども・家族支援に役立つ面接の技とコツ【書評】

複雑にしてシンプル、シンプルだけれども複雑。 読後感を表すと、そんな印象を受けるでしょうか。 複雑かな、と思うと、書いてある内容は意外にシンプルにも思えるところがありますが、簡単に実践できるかというと、とても難しい―。 www.kinokuniya.co.jp こ…

居場所のちから―生きているだけですごいんだ【書評】

以前ブログを書いたとき「読もう」と思った、この本を、少し前に読み終わりました。 横浜から持ってきておいて、正解だったな、と思います。 著者の西野博之さんは、「NPO法人フリースペースたまりば」という活動を、平成3年頃から続け、平成15年には…

むずかしい子を育てるペアレント・トレーニング【書評】

通勤読書でも、この本なら読めました。 www.akashi.co.jp 「ペアレント・トレーニング」というのは、ペアレント【parent】=親のトレーニング、つまり、親として子どもと接する方法についてのトレーニングのことを言います。 インターネットで検索すると、発…

「学び」で組織は成長する【書評】

もはや、本当に通勤の間くらいしか読書には使えなくなっていますが…。 先日、この本を読み終わりました。 「学び」で組織は成長する 吉田新一郎 | 光文社新書 | 光文社 いささか前の本ですが、面白かったですね。 「一人でできる学び」「二人でできる学び」…

「三つの家」を活用した子ども虐待のアセスメントとプランニング【書評】

先週のことになりますが,この本を読み終わりました。 www.kinokuniya.co.jp この本は,外国(ニュージーランドとオーストラリア)と日本の,子ども虐待問題に関わるソーシャル・ワーカーの先生方が書かれたもので,親子の間に何らかの「溝」があるものの,…

「地方自治法概説」【書評】

1 あけまして あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 この間,他職種との泊まり込みでの勉強会に出たり,事務所の整理,事件の整理,行政委員や弁護士会委員の最後のお返し等を行っていて,なかなか読み進みませんでしたが…。 やっ…

病院内こども虐待対応組織 構築・機能評価・連携ガイド・運営マニュアル【書(?)評】

これも少し前に読み終わったものですが,少しだけ書いておこうかと思います。 巻末の記載によると,厚生労働科学研究費による報告書を,再編成した物のようですね。 多分,ワークショップシンポジウム「防げる死から子どもを守るために」に参加したときに,…

ソーシャルワーカーのジレンマ【書評】

ソーシャルワーカーについては,以前「社会とのつながりが弱くなってしまった人を、うまく社会と結びつける仕事をされている」のではないか,と書いてみたことがありますが,具体的にどういった場面でどういった仕事をしているのかは,なかなかイメージしが…

組織変革のビジョン【書評】

各イベントで買ってきた本以前に、各イベントでもらってきた資料を読み込むのに忙しかったです…。 一つの資料を読むと、その資料の参考文献を読んだり、書いてあることを理解するために他の資料を調べたり…。 とはいえ、そんなことばかりしていては、気がめ…

人が集まって生きるということ(「オオカミの護符」【書評】)

1 昔は木がたくさん 先頃,横浜市の「北」に行った際,そこの方から「この辺りは,昔,木がたくさんあったんですが…」ということを言われ,この本のことを思い出しました。 www.shinchosha.co.jp この本は,宮前の土橋にて幼少期を過ごされた方が書かれ,土…

「改正個人情報保護法Q&Aと誰でもつくれる規程集」【書評】

5月30日まで行っていた,改正個人情報保護法にかかる仕事との関係で,個人情報保護委員会から公表されているガイドライン(「通則編」及び「第三者提供時の確認・記録義務編」),のほか,「金融分野における個人情報保護に関するガイドライン」,「医療…

「…それでも生に『しかり』と言う」(ヴィクトール・フランクル「夜と霧」【書評】)

ゲルトルート・シュヴィングの「精神病者の魂への道」を読んで,心理学についての古典が,「人間の生き方」というものと密接に関わっているように思えて,また読んでみたいと思ったものですから,少し前から気になっていたこの本を【通勤読書】で開いてみま…

「武器としての決断思考」【書評】

シュヴィングを読んだ後,宇賀先生の御本(持ち歩きっぱなしですが…)に戻るのがちょっとしんどく感じて,寄り道をしていまいました。 ji-sedai.jp 一時期,大学の教授が学生向けに行っている人気授業の本として書店で宣伝されていた,「僕は君たちに武器を…

電子書籍・出版の契約実務と著作権【書評】(そしてKindle Unlimited)

www.minjiho.com 年明けに,ちょっとした課題を頂いたので,【通勤読書】で読んでいた本です。 いえ,インターネット法研究会の有志で本を執筆したときに,「著作権法」を担当したこともあり,少し関心があったことも否めないのですが。 1 この書籍について…

Q&A家事事件と保険実務【書評】

【通勤読書】で,この本を読み終わりました。 www.kajo.co.jp この本は,家事事件の各場面(成年後見,高齢者,相続,遺言,未成年等)で,保険契約について生じる問題について書かれた本です。 弁護士業務において,必須の知識かというと,そこまでではない…

アディクションと加害者臨床【書評】

さきのブログで書いたように、小林桜児先生の話を聞いて、すこし【依存症】というものについて知りたく思い、通勤電車の中でこの本を読んでいました。 藤岡淳子編著「アディクションと加害者臨床」(金剛出版2016) 金剛出版さんの本は,家族療法リソー…

社会保険の実務相談【書評】

www.shakaihokenroumushi.jp 以前のブログで,転籍・出向とマイナンバーとの関係を書いた際に,少し引用した本です。マイナンバーの関係で3分の1に目を通したため,「どうせなら」と少し前に通通読しました。 1 社会保険についての知識の身に付け方 社会…

「毒になる親 一生苦しむ子供」【書評】

『毒になる親 一生苦しむ子供』(フォワード,S., 玉置悟):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部 随分前に目を通した本ですが,マイナンバーにかこつけて書く暇がなかったので,このあたりで紹介を。 「児童虐待」を受けた経験があり,その「児童虐待」を受…

プロカウンセラーの聞く技術(書評)

さて,マイナンバーに一区切りが付いたので,違う分野の本を少し…。 <a href="http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=11257" data-mce-href="http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN…

女子高生の裏社会(書評)

1 参加しなかった研修会 6月末に,かながわ子ども・若者総合相談センターが行う「関係性の貧困~居場所を求める子どもたち」という表題の相談員研修がありました。 当日,少し風邪気味だったのですが,子どもを取り巻く問題について話を伺うことで元気を分…

Q&A宗教トラブル110番(書評)

1 とばし読みは… 結局,とばし読みはできませんでしたね。 今年に入ってから,「身近な方が宗教団体に入ってしまった」という相談をいくつか受けましたので,読むことにした本です。 Q&A 宗教トラブル110番〔第3版〕 | 法律書、実務書、書式なら民事法…

プロフェッショナルの情報術(喜多あおい著:祥伝社)

1 弁護士は、裁判官より情報収集が必要? ここ数日の通勤時間で、この本を読みました。 「プロフェッショナルの情報術」喜多あおい著、祥伝社 弁護士になった際、「情報収集の力も身につけないとなあ」と思い買った本です。 いざ弁護士になってみると、もと…

「手ごわい問題は、対話で解決する」アダム・カヘン著(書評)

「手ごわい問題は、対話で解決する」アダム・カヘン著。株式会社ヒューマンバリュー 1 【あとがき】を読むと… あとがきを読むと、こう書いてあります。 「本書をお読みいただいた方は、この本が問題解決の方法といったハウツウ本ではないことにお気づきでし…

「日本経済の罠」(書評)

1 手に取ったわけ 日経ビジネス人文庫 日本経済の罠 増補版 | 政府刊行物 | 全国官報販売協同組合 少し、少年や刑事の話で疲れてしまった事もあり、方向性を変えて、この本を読みました。 かなり昔に、平積みにしてあったのを手に取って買った記憶がある本…

社会的養護児童のアセスメント【書評】

前回から,また時間が空いてしまいました。 この間,国選事件をやり,労働審判の初動を2件(労働者側1,経営者側1)抱え,弁護士会内の研修会でマイナンバー法と個人情報保護法の改正動向を紹介し,マイナンバー法の説明用パンフレットの原稿を考えるなど…

「反省させると犯罪者になります」(書評)

1 すすめられない? 先日書いた「こどもセンターてんぽ」のイベントなどを通じて、自分の付添人活動のやり方を振り返ってみたかったこともあり、この本を読んでみました。 <a href="https://www.shinchosha.co.jp/book/610520/" data-mce-hr…