【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

介護自殺

今日の産経ニュースWESTに、こんな記事が載っていました。 先日の「家デイ」の訪問の際も感じましたが、こうした記事を見るにつれ、日本の高齢者福祉が「待ったなし」の状況になりつつあることが、よくわかります。 また、こうして感じられるのは、介護保険制度という制度があり、ケアマネージャーという存在がいてもなお、「介護している親族」の心のケア ― いわば家族療法的なアプローチがいまだ十分ではないのかもしれないということでしょうか。そういえば、「家デイ」の滝澤さんのお話でも、利用者の親族の愚痴を聞くことに相当の時間を割いておられるようでしたが、現状ではそうした個々人の取り組みに頼っている状態なのかもしれません。 成年後見、あるいはみまもりダイヤルに関わる我々弁護士を含め、高齢者福祉にかかわる者全員が、もっと密接に連絡を取ることができるようでなければならないのだろうと思います。 難しいですね。 可能な範囲の少しずつの努力を持ち寄ることで、少しでも状況を変えていけると、よいのですが・・・。 介護・高齢者福祉の問題についても、もっと関わり、触れていく中で、自分のできることを見定めていきたい、 改めてそう思いました。