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【天秤印】横浜弁護士雑記

横浜で弁護士をしている元裁判官が、日々感じたことなどを書いています。

「マンション・団地の法律実務」(研究会・出版報告等)

8月23日、弁護士同士の研究会「マンション・団地の法律実務」(平成26年度関東十県会夏季研究会)がありました。

これは、10県の各弁護士会が、毎年持ち回りで何らかのテーマについて研究し、発表を行う(そして発表内容を書籍として出版する)というものです。

そういった趣旨のものとは知りませんでしたが、司法修習生・裁判官時代を通じて、「保証の実務」(新潟県弁護士会)「説明責任その理論と実務」(長野県弁護士会)は自分でも購入しており、担当していた事件に関連して一部を読んだことがありましたし、過去に横浜弁護士会が作成した「建築請負・建築瑕疵の法律実務」も、購入こそしなかったものの(ゴメンナサイ)参照して一部読んだ記憶があります。

 

今年の担当は横浜弁護士会。テーマは「マンション・団地の法律実務」ということで、私も「マンション法研究会」に所属している関係上、気が付いたら(?)執筆陣に加えられ、作成に携わっていました。

 

研究会の内容は、それなりに充実していたと思います。

さいたま地方裁判所の部総括判事をお招きして「マンション管理に関する訴訟についての一考察」と題して、当事者に関するお話、管理費に関するお話を、最新判例を踏まえ、また「裁判官の判断が固まっている状態か、それともまだ裁判官によって異なる判断が出うる状態か」という点も含めて講義していただいたり、書籍で取り上げたいくつかの問題-なかにはシェアハウスについての裁判例の紹介や立法動向(マンション建て替え円滑化法国土交通省「住宅団地の再生の在り方に関する検討会」)にも触れていました-について各担当者が発表を行ったり。

他方では、「劇団よこはま壱座」の演出・協力の下、横浜弁護士会の会員有志(一部ロースクールの教授も含む)による演劇「港の見えるマンション騒動記」によって、分かり易くマンションの問題を解説するなどの、ユニークな試みもありました。

 

この研究会に際して作成された書籍(上記裁判官の講義などは含まれていませんし、執筆時期等との関係で、いまだ法律が成立していない立法動向については触れられていないものもあります。また「演劇」は入っていません(^^;)。)は、そのまま「マンション・団地の法律実務」という題で、8月31日にぎょうせいから出版される予定です。

買っていただいた人のために少しでも役立つ内容になっていればよいな、と執筆者の一人としては、思っています。