ぎょうせいの，「地方自治問題解決事例集 福祉編」を読み終わりました。
少し前に購入していた書籍でしたが，週末に，高齢者虐待防止法の研修があったため，それまでに読もうと読み進めていましたが，少し間に合わず今日読み終わりました。
「子ども家庭への支援」「高齢者への支援」「障害者への支援」「生活福祉の推進」など，地方自治体で行われる福祉制度が，横断的に，事例に則して紹介されており，内容としてもほどよい深さで，わかりやすい内容です。
こうした福祉の分野については，今ひとつ良くまとまった本がなく，弁護士用の後見についての書籍でも記載が薄いことが悩みの種でした。
子どもの権利に関する委員会と，高齢者・障害者の権利に関する委員会の両方に所属する私にとっては，必要な知識にまんべんなく触れられたいい本だったと思います。個々の制度についての記載は薄いものですが，福祉と間接的に関わる専門職には，ちょうど良いと感じました。
家事事件や，後見事件などを担当する方には，お勧めできると思います（もちろん，そうした分野の専門書を読んだ上で，余力があれば，という優先順位ですが。）。
ただ，肝心の福祉に直接携わる地方公務員の方には…ちょっと記載が薄いのかもしれないな，と感じました。
