【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

「子どもの権利に関する委員会」

 先日は,「子どもの福祉部会」の上位組織である,「子どもの権利に関する委員会」に出席して,部会退会の希望などを伝えてきたのですが…。

 これまで,「子どもの権利に関する委員会」を続けるかどうかは,ゆっくり考えてもいいと思っていたのですが,出てみた感じでは,こちらも避けておいた方がいい気がします。

 マイナスの感情を持たないようにしようとしてしまうんでしょう。委員会での話を聞くことを避けようとしてしまうようです。もちろん,意識すれば話を頭に入れることが出来ますし,そうしたものに影響されずに判断を下し意見を言うことも出来ますが,やめておいた方がいい気はしますね。

 まあ,考えてみれば当たり前かもしれません。

 もう1つのブログに書いたとおり,本気でやってみたかったことではあったので,如何に感情の整理を済ませたとはいえ,それが叶わなかったことへの感情を無くしてしまえるというわけではないのでしょう。

 委員会の所属を変えられるかどうかはわかりませんが,もし可能であれば,変えておいた方がいいかな,と思います。

 もちろん,少年事件等を全くやらなくなるわけではないでしょうが…。

 

 う~ん。重要判例も重要法案もたくさん出ているのに,そうしたことを書けずに,ブログにこんな私事を書いている当たり。

 情けないな…と思います。

 中身のあるブログは,年末に期待ですかね…。

※ 前々から、自分が児童相談所に関わる機会を失うであろうことも、「子どもの福祉部会」を辞めることも、【決断】したうえで、「自分よりこの若手3人を優先してほしい」などの意見を出していましたし、部会でも本委員会でも、そうした「組織人としての意見」を優先でき、後に感情が乱れることも特になかったので、感情は統制できていると思っていたのですが…。

 いざ、「子どもの福祉部会を辞める」ということを表明した後、委員会に出てみたところ、【会話が衝立の向こうでされているような感じ】でほとんど頭に入ってこず(意識して聞こうとすれば、内容をとらえられるのですが)、「部会を辞めるだけで、これまであれだけ関心があり、自然に頭が回っていた会話に、これほどついていけなくなるのか…」と、自分でもびっくりしてしまったところがあります。

 考えてみれば、【本気でやりたかったこと】であるのは間違いないので、その機会を失ったことについての感情が、「整理済み」であったとしても、「全く無くなった」わけではないのでしょう。

 仕事のように、「やる理由」があるものであれば、そうした感情も統制していくことに問題はないでしょうが、無償・任意であり、現時点で「やること」(=所属部会)がない委員会でこの状態を続けることは、自分の判断や活動、感情にゆがみを出す可能性もあり、かえって周囲に迷惑をかける可能性もあると判断しました。

 子どもの権利に関する委員会には、私自身、尊敬する先生も多いので、躊躇する気持ちもあります。それが「委員会を辞めるかどうかはゆっくり考えよう」と思っていた理由なのですが…。自分の心の動きはわからないものです…。

 とはいえ、若手にこうした思いをさせてしまうよりは良かったと思っています。

 この3年間、子どもの権利に関する委員会で見聞きできたこと、その関心が、私を支えてくれたこともありました。ありがとうございました。

 先に、戦線を離れてしまうようで、申し訳ありません(いえ、少年事件等は、普通にやれる、と思うので、特にそうした事件をやらなくなるわけではないのですが…)。