各イベントで買ってきた本以前に、各イベントでもらってきた資料を読み込むのに忙しかったです…。
一つの資料を読むと、その資料の参考文献を読んだり、書いてあることを理解するために他の資料を調べたり…。
とはいえ、そんなことばかりしていては、気がめいってしまうので、新書版なども通勤時間に読んでいます。
子ども関係の親書も2冊ほど手を出しましたが、今回良かったと思ったのはこちら。
組織変革がなぜ必要なのか、組織変革のために人を動かすにはどうしたらいいか、組織変革を阻むものは何か、リーダーシップはどうしたらよいか、そして最後に組織変革のビジョンについて語られていますが、なんというか、「悩みながら書かれている本」という印象があります。
一つの結論が明確に用意されているというものではなく、いろいろな考え、いろいろな方の言葉を紹介しつつ、著者が悩んできた内容を書き綴ってあるような…。
それだけに、「組織変革」を考えたことがある人には、随所で、「あ」と思うヒントや、琴線に触れる言葉がちりばめられていると思います。
個人的に、印象に残ったところは、
①変革を進めるためには「このままではだめになりそうだという不安」の方が、「新しいことを学習する不安」よりも大きくないといけないところ、経営者は前者を上げることに力を注いでしまうが、後者を下げるという道もあること(140頁)、
②また、組織変革を行うリーダーシップのためには、「こうすればそこにたどり着けるという見通しやシナリオをロジカルに描き語る」ことが必要であること(202頁)
などの個所が感銘を受けました。
言われてみれば当たり前のことですが、常に念頭に置いておかないとおろそかにしてしまいそうなことに思えます。
もっとも、これまでに組織変革を考えた経験など、弁護士会の委員会くらいしかないのですが…。
おすすめの本です。