【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

アレルギー大学基礎講座に行ってみました。

 6月1日には、プライベートで、認定NPO法人アレルギー支援ネットワークが開催しているアレルギー大学の基礎講座を受けてきました。

alle-net.com

 

 児童相談所がかかわるご家族の中には、アレルギーのお子さんもいらっしゃいます。

 これまで、アレルギーについてきちんと勉強したことまではなく、いくつかのセミナーを聞いたり、国のガイドラインなどを読んでみたものの、まだまだ知識が断片的だと感じていました。

 そうしたところ、名古屋には、認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク

事務局があり、同団体が開催している「アレルギー大学」(本来の意味の「大学」ではありません。念のため。)が場所的に受講しやすいことから、この機会に是非受けてみようと思ったものです。

  とても充実した講座でした。非常に参加者が多く、開始時間15分ほど前に会場についたところ、すでに最前列の席までかなり席が埋まっていた事が驚きでした。

 内容的にも、基礎講座だけでも、医学的な側面からの「アレルギーの基礎」、保育園や家庭での食育という観点からアプローチした「食育とアレルギー」、食品表示についてまとめた「加工食品の表示とアレルギー表示」、栄養学の観点からの「アレルゲンの基本」など、医学的な側面だけではなく、複数の視点から、「(主に食物)アレルギーのあるお子さんをどう育てるか」という視点中心に講義がまとめられており、おもしろかったです。

 医学的な「アレルギーの基礎」だけでも、これまで読んでいたガイドラインや参加したセミナーだけでは知らなかった知識も含まれていましたし、「食育とアレルギー」は、子どもの「発達」と「食事」を結びつけるような内容で、とても面白かったです(この講座だけは、アレルギーを中心とした話ではなく、「食育」を学び、それをアレルギー時にどう適応させていくか、という話でした。いえ、「ごまごますりごま」ののりには少しついていけませんでしたが…)

 「加工食品の表示とアレルギー表示」は…。少しわかりにくかったですね…。いえ、法律がどういった観点で作られているか、はわかるのですが、それが「アレルギー対策だけのため」というわけではないことと、事業者側に課すことのできる制約に限界がある点が、悩ましい問題になっているのだろうと感じました。

 最後の、栄養学、「アレルゲンの基本」は…。正直、僕にはなかなか荷が重かったところはあります。これまで学んだり、読んだりしたものとは、一番距離があるものでしたので…。

 時間のある時に、テキストを読み直して、復習をしておこうと思います。

 それにしても、昨年一度通読した「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」がもう改訂されていたとは、驚きでした。

 法律分野、児童虐待対応分野もそうですが、本当に、社会の変化が激しくなったな、と感じますね。