【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

アレルギー大学中級講座に行ってきました。

 やはり、少し前のことになりますが…。

 7月7日には、アレルギー大学の中級講座を受けてきました。

 中級講座の内容は、①食物アレルギーの臨床(各論)、②アレルギー児の受け入れ、③気管支喘息、花粉症、ダニアレルゲン、④集団生活の食事・学校給食のアレルギー対応について

でした。

  「食物アレルギーの臨床(各論)」は、必要不可欠ではないが、人によってはあると有用な知識、という感じでしょうか。どういった調理法を行うと、アレルゲンが低下するかといった話や、薬や漢方薬のなかにアレルゲンが含まれうるのか、といった話、また、血液検査のある値と、他の値を比較することが、診断の助けになるか、といった話があり、非常に興味深かったです。

 「アレルギー児の受け入れ」は、学校・保育園等でアレルギー児を受け入れるにあたり、どうしたらよいか、ということについて、様々なガイドラインに書かれている内容を参照しつつ、それらのガイドラインに書かれていない「行間」について講師の先生の考えを交えて、具体的に語ってもらう内容で、あらためて各ガイドラインを参照しなおしたいという思いになりました(当分先のことになりそうですが…)。

 また、「気管支喘息、花粉症、ダニアレルゲン」は、私自身、食物アレルギーへの関心が中心であっただけに、こうした疾患についても振り返る良い機会になりました。なにか、適当な論文があれば、ざっと読んでおきたい気もします。

 そして、今回一番衝撃を受けた講義が、「集団生活の食事、学校給食のアレルギー対応について」でした。

 この時間は、限定的(卵除去)とはいえアレルギーに対応する学校給食を提供している、豊川市の取り組みの実際について、講師の先生から話を聞いたのですが…。

 正直、卵を除去するだけで、ここまで手順が複雑になるとは思っていませんでした。もちろん、「程度問題」はあるのでしょうが…。

 「給食センター」という多人数の食事を作る場面でアレルギー対応をしようとすると、一か所の保育園が取り組むよりもはるかに大変で、システムを1から考えて作らないと難しいことが、わかりました。

 時間があれば、アレルギーに対応している他の自治体の給食システムなども、学んでみたい気がしますが、いつになるか…。う~ん。。。