【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

アレルギー大学実習「エピペン・スキンケア等」を受けてきました。

 9月22日には、アレルギー大学の実習「エピペン・スキンケア等」を受けてきました。

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…単純に、エピペントレーナーを渡してもらって、打つ練習をする講習は、これまでに2度ほど受けています。

 ただ、アレルギー大学の実習は、以前書いたように何かしらの工夫がされていることが多いので、「おそらくエピペントレーナーを打つだけではないだろう」と思っていました。

 内容としては、①アレルギー治療における喘息コントロールの大切さ、吸入具の種類と、その使い方についての特徴、②アトピー性皮膚炎のスキンケアの方法、③エピペンの使い方の3つでした。喘息の吸入具についても、なかなかイメージしにくいものだったので、とても助かりましたが、なんといっても③が一番身になりました(これまで2度講習を受けていても)。

 なぜなら、実際に「担任教師」「校長」「アレルギー児」などの配役を振られたうえで行う、ロールプレイまで含んでいたためです。

 実際にロールプレイをしてみると、アレルギー児の状態が悪くなったことが、何が原因かはわからなくても、アレルギー症状であることを疑って行動をしなければならないことがよくわかりました。

 また、「どういった対応をすればよいか」について混乱してしまうため、名古屋市の作成している「緊急時個別対応マニュアル」を逐一参照することでいかに動きやすくなるか、が非常によくわかりました。

 この緊急時個別対応マニュアルは、意識せずに見てしまうと、「当たり前のことが書いてあるな」で終わってしまうかもしれませんが、一度ロールプレイをやってみると、いざ緊急に判断を迫られた場合に、「何をすればよいか」が書いてあることでどれだけ助かるかが、よくわかります。

 もちろん、実際の現場では、この緊急対応マニュアルだけでは、足りないところというのも、あるのでしょうし、学校と福祉が同じマニュアルでよいのかはありますが…。

 とても参考になりました。

 

 これで、アレルギー大学の上級までの一通りの講習は受けてみたことになります。

 受ける前は、「これだけの数の研修を受ける意味があるのか」、特に(栄養士のように食事を作る立場ではないので)「実習を受ける意味があるのか」について、少し悩んでいました。しかし、どの実習も「学んだ知識をただの知識で終わらせないための一工夫」がされていて、「実際に現場に立ったらどうするか」ということについての「視野」を広げていただくことができました(なお、一緒に参加した方々と、お昼休みなどに話す中では、「管理職の人にこそこうした研修を受けてほしい」という声が聞かれました。)。

 まだまだ、足りないことは多いのでしょうが…。

 それでも、ありがとうございました。