これは、ブログを休んでいた時に読んだ本ですね。おすすめかというと、少し微妙なのですが、他になかなかないジャンルを扱っていたので触れておこうかと。
児童相談所に関わるお子さんの中には、「国籍」や「戸籍」の問題を抱えているお子さんもいらっしゃいます。
とはいえ、実際のところ、国籍についてどのような判断が行われているのかは、わからないところも多く、相談に対して見通しを伝えることも、なかなか難しいところがあります。特に、最近、研修で弁護士から聞いた、国籍法2条3号にかかわる事件の話に関し、その条文が実際にどのように運用されているのかを知りたいという思いもありました。
そう考えていたところ、本屋でたまたま目にして買ったのが、この本です。
結果として、国籍法2条3号については、あまりこの本には書かれていませんでした。
しかし、出生届により国籍を取得する場合の手続きと、あとから認知されたことにより届出を行うことで国籍を取得する場合の手続きの違いや、国外で日本国籍の子が出生した場合の手続き、国籍取得と戸籍記載の関係など、それまできちんと把握していなかった知識について書かれていました。
出入国管理法関係以上に、国籍法関係の本はあまりない気もするので、場合によっては必要な知識が載っていないか、見てみてもよい本だと思います。