11月27日は、日本国際社会事業団(ISSJ)のオンラインセミナー、「外国にルーツのある家族と子どもへの相談支援」の第3回、「外国にルーツのある子どもの発達に関する相談支援」を受けていました。
HPを拝見したのは、今日が初めてなので、これまではこの団体が養子縁組等についても相談を受けていることなどは知りませんでしたね…。
セミナーは全4回のもので今まで一通り見ていますが、今回のものは面白かったでしょうか。
外国にルーツがありながら、日本で暮らす子どもたちが、「親の使う言葉」を通じてどのように言葉や文化を学んでいくか、どのように発達をしていくか、というお話でした。
子ども―赤ちゃんは、親の使う言葉を含むコミュニケーションを通じて、様々なことを学んでいくので、子どもを育てるには、親の方も母語を使った方がたくさんのニュアンスを伝えることができ、こどもの発達にも良いのではないか…。
そうした問題提起が含まれたセミナーでした。
もちろん、その考え方が唯一正しいというものであるかどうかはわかりませんし、科学的な裏付けなどは、難しい分野のお話なので、講師の私見にわたるところもあるとのことでしたが。
僕にとっては、いままで、いろいろな本で断片的に学んでいたことがすっきりと線で結ばれた印象を受け、納得しやすいお話でした。
児童相談所の扱うご家族の中には外国にルーツを持っておられる方も多いのですが、そうした方について生じる困りごとを理解するためには、日本の裁判についての知識だけでは足りないと感じることもありますので。最近も、在留資格についての愛知県弁護士会のセミナーを受けてみたり、新しく書籍を買って読んだりもしていますね。
名古屋市東部児童相談所は、令和4年3月を持って辞めることになりますが…。まだ、そのときまで、どこかで児童相談所の常勤弁護士を公募してくれないかな、という想いは持ち続けているものですから…。