少し前のことになってしまいましたが。
先週の2月23日(土)は,滝澤さん夫妻が経営されるデイ・サービス,「家デイ」にお邪魔して、いろいろとお話を伺ってきました。横浜市経済局ソーシャルビジネス普及事業の委託を受けている、ソーシャルポートヨコハマの企画です。
デイ・サービスは,介護保険を利用して行われるもので、施設に通って入浴や食事などのサービスを受けるものです。
滝澤さんは,もともと大学で社会福祉士の資格を取られた後,特別養護老人ホームや介護施設の職員,さらには横浜市の地域ケアプラザのケアマネージャーなどを務めた経験から,施設側が利用者にプランを一律に実施するのではなく,より利用者本位にまかせた、施設という印象を与えないサービスができないかを考え、看護婦の奥様と共に,自宅をデイ・サービスとして提供する「家デイ」を始められたということでした。
なるほど。
滝澤さんのお宅は,いかにも「ただの家」というたたずまいであり,送迎の車にも社名も施設名も書かれておらず,家の前には看板も出ていないので,言われなければここがデイ・サービスの施設だとは気付かないと思います。
とはいえ,もともと美容室兼居宅として建てられた建物であるとのことで,作りはしっかりしているように見えましたし,広さもそれなりに確保されていました。
特にわざわざ増築されたお手洗いや,マッサージ器,カラオケのセットなど,ご夫婦のさまざまな工夫と試行錯誤の跡が見て取れました。
もちろん,企業がバックに付いたわけではなく,お二人で始められた事業であり、また居宅を施設として利用している関係上,いろいろと難はあると思います。
とはいえ,リスクがなければ事業が成功する,というものではなく,最後はその事業に関わる「人」が大きな意味を持つことも,また確かなことです。
デイ・サービス事業をやるのに,この上ない経歴と熱意をお持ちのお二人が始めたこの家が,何とか続いていってほしいと願わずにいられません。
がんばってほしいな,と思います。