【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

【書評】最新 渉外家事事件の実務(新日本法規)

少し前から読み始めていた本ですが、この本を読み終わりました。 www.sn-hoki.co.jp 「渉外家事事件」というのは、外国籍を持つ方や、外国にいる方が関係してくる、家族関係についての法律問題のようなものになります(法曹会の「渉外家事・人事訴訟事件の心…

【書評】安達千夏「モルヒネ」

表題を見られた方は、なんだろう、と思うかもしれません。 15年ほど前に、札幌家庭裁判所に赴任する前の僕が、本屋で平積みされているこの本を見て、 「これから少年審判を担当するのなら、こうした若い人が読みそうな本も読んだ方がいいのかな」 そんな、…

多文化共生サロン

12月15日は、有給休暇を頂いて、愛知県主催の、多文化共生サロンの普及説明会に、Webで参加してみました www.pref.aichi.jp 愛知県は、外国につながりのある方が多く、「愛知多文化子育てブック」、「相談員のための多文化相談ハンドブック」などという…

CFJ研修会に参加してみました。

12月11日は、チャイルドファーストジャパンの、研修にオンラインで参加してみました。 CFJ研修会 | チャイルドファーストジャパン(CFJ) …関連するプラグラムが子ども虐待防止学会の学術集会でも開催されており、そちらはそちらでオンデマンドで見ること…

日本子ども虐待防止学会学術集会に参加してきました。

12月3日、4日は、横浜で行われた、日本子ども虐待防止学会の学術集会に行ってきました。 www.jaspcan27.jp …今勤務している名古屋市東部児童相談所は、令和4年3月に辞めることとしていますが、僕自身、児童福祉の世界そのものには、まだまだ学びたいこ…

セミナー「外国にルーツのある子どもの発達に関する相談支援」

11月27日は、日本国際社会事業団(ISSJ)のオンラインセミナー、「外国にルーツのある家族と子どもへの相談支援」の第3回、「外国にルーツのある子どもの発達に関する相談支援」を受けていました。 HPを拝見したのは、今日が初めてなので、これまではこ…

ドキュメンタリードラマ「命のバトン」

23日には、こちらのドラマを見てみました。 www.nhk.jp 里親担当の職員から、聞いていたドラマです。BSだったので、インターネットカフェに行って見てきました。 はじめ題名を聞いたときには、瀬尾まいこさんの小説「そして、バトンは渡された」(今はこう…

サバイバーの方のお話

先週末、ご自身も福祉業界に関わっておられるサバイバーの方の話を伺う機会に恵まれました。 そうした方の話を聞くと、考えさせられるものがあります。果たして自分がその方のような同じ境遇にあったら、果たして自分を立て直して生きて行くことができるのだ…

ご報告

いろいろと考えていました。 これからの数年間、自分がここで何ができるのか、自分のやりたいこと、力を尽くしたいことは何なのか…。 そして、 令和4年3月をもって、名古屋市東部児童相談所を辞めることにしました。名古屋市に迷惑をおかけしないよう、後…

赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア【書評】

www.a-h-c.jp これも、最近読んだ本です。 以前、「トラウマセラピー・ケースブック」を読んだ際に、学説・立場によって「トラウマ」というものの理解が異なっていることが分かりにくかったので、たとえば「ここまで分かってきたトラウマ」のような、「トラ…

ライフストーリーワーク入門【書評】

随分と経ってしまいましたが、自分の進退について一定の決断ができたおかげで、少しずつ、何かを学びたいという気持ちも戻ってきています。 今回は、以前購入してあったこの本を読んだので、簡単に。 www.akashi.co.jp 児童相談所の職員の方が読まれているの…

令和3年を迎えて

児童相談所に来て3年たちました。 一つ一つ深く悩み、考えさせられることばかりでしたが、中でもこの1年は、いろいろなことに悩んできました。 前にいた役所が特殊だったこともあり、初めて組織らしい組織に属し、その中で、いろいろと試行錯誤を重ねてき…