10月の4日、5日、6日は、「アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会」を聞いてきました。
児童相談所がかかわるケースの中には、何らかの依存症をお持ちではないかと思われる方などもいることもありますので、こうした知識は役に立つのではないかと個人的には感じていますし、児童虐待やトラウマといったものと、深く結びついていると感じています。
そもそも、児童相談所に入る前から、神奈川にいたころに小林桜児先生のお話などを伺い、感銘を受けたこともありましたので、名古屋でも依存症に明るい先生などとお知り合いになれないものかと考えていました。
…短絡的というか、そうした思いがあり、「どんな方々がこの世界(学会)にいらっしゃり、どんなことが研究されているのか」。それを知りたくて、参加した学会です。
とにかく、濃密で、充実していました。治療法としては、認知行動療法等に基づくものが多いようでしたが、その方法が工夫を重ねられ、精緻なものとなっていることが印象に残りました。他方で、具体的な症例について伺うと、そうした「方法」が症例に単純に適応できるわけではなく、一人一人の相談者を目の前に、試行錯誤を重ねざるを得ないということも、おぼろげながら感じられました。
そうした心理的なアプローチばかりでなく、薬理学―薬品等が体に働きかける仕組み、や脳の仕組みなど、医学・薬学に関わる話も聞けたことは(ついていけないところも多々ありましたが)とても興味深かったです。
…それまで触れていないジャンルの話を聞くと、そこに、まだ知らない「問題解決の方法」があるようで、ついのめりこんでしまいます。
会場には物販もあり、5冊ほど本を買ってきましたが、少しづつでいいので、読み進めていきたいと思います。
…こうした時に買う本は、「ブックマーク」や「あしあと」、「お気に入り」に近いものだと思っています。講義で聞いたことだけだと、頭に残らないことも出てきてしまいますが、本を買って本棚においておけば、いつか疑問に思った時に本を開いて思い出すこと、学び始めることができますので…。
あわよくば、来年も聞きに行きたいものですが…。こうした学会に触れるにつれ、参加者の方から新しい別の学会を教えていただけたりするので、困ってしまいます。
未熟な僕に、また新しい世界への窓を開いていただき、ありがとうございました。
可能であれば、また来年も聞きに行きたいと思っています。