9月8日は、プライベートで、アレルギー大学の上級講座を受けてきました(アレルギー大学は、すべてプライベートで私的に受講しています。)。
「上級」にふさわしく、これまで教わったことを今一度振り返らせ、受講生の心に新たな「課題」を置いて行ってくれる、そんな内容の講座でした。
1限目の「最新医療・免疫療法」は、これまでの講座で話の出てきた食物アレルギーの治療法である免疫療法に話題を絞って、詳しくお話しいただくものでした。免疫療法の原理は、なんとなく理解していたものの、実際に実施するときのイメージはあまり持てていなかったので、会場からの質問と相まって、多少なりとも理解が進み、助かりました。
2限目の「アレルギー児の栄養食事指導」は…。衝撃でした。これまでの実習で、アレルゲンを除去した食事を作ることをやってきただけに、毎食アレルゲンを除去した「だけ」の食事では、どれほど栄養価のバランスが崩れてしまうかを目で見える形で示していただき、それをどのように補うかの「問い」を投げかけられたことは、「誰のためにアレルギー対策をしているんのか」という原点を振り返させられる内容でした。
そして、3限目の「アレルギー児と家族の支援」は、どうしても親御さんの考えで治療が進められることが多く、なかなか子どもの治療意欲を引き出しにくい食物アレルギー治療の現場において、どのように子どもの納得を得て治療を進めていくか、という、まさにこれまでの講義の中に含まれていなかった視点の話でした。ただ、実際には簡単な話ではなく、個別の事例に応じた対応を積み重ねるしかないのだろうとも感じましたが…。
そして、最後には、他の参加者と、話し合うひと時を持ちました。
ここで聞いた話、ここで学んだことを、どうしたらほかの人にもわかってもらえるのか。
アレルギー問題に関わってこられた先達の話を聞きつつ、そうしたことについて、思いを巡らせることができました。
ここで学んだことを、どう生かしていくか、これからどのように学びを続けるのか、そうしたことの答えはまだ出ていませんが…。
いろいろな課題を手渡された気もします。
僕にできることは多いものではないのかもしれませんが…。
ありがとうございました。