【天秤印】横浜弁護士雑記

横浜で弁護士をしている元裁判官が、日々感じたことなどを書いています。

商事法務「破産申立マニュアル」

 弁護士会の法律相談で、債務整理の法律相談を受けたので、それまで読んでいた本(銀行研修社「相続預金取扱事例集」。これも結構お勧めです。)を放り出して、とりあえず、「破産申立マニュアル」(商事法務:東京弁護士会倒産法部会)を読みました。 ちょっと量がありますが、注意すべき事項がそれなりのレベルで書いてあって、いい本だと思います(急いでいることもあって、法人関係のところは読み飛ばしましたけれど…)。

  破産ということになると、管財人用の書籍が多くて、こうした「申立」の視点から、それなりのレベルまでまとめられた書籍は少ないように思います。 ただ、やっぱり、読んでいると…。 「同時廃止ならともかく、管財になるような申し立てをする際には、管財人用の書籍を何冊か読まなければいけないな」と思います。 注意しなければならない点をきちんと押さえ、それらを達成するための具体的な手順をきちんと考えておかないと、本格的な破産管財=法人破産の申し立ては、不用意には受任できない気がしますね(今回は個人の相談だったので、まだそこまで踏み込まなくても何とかなります。)。

 正直、もう本棚がいっぱいなのですが、一度「管財人用の書籍を買う」ということになると、また10冊くらい買いあさることになるので、 様子見中です…。 破産管財の分野も日進月歩で、 「あっ」という間に新しい本が出てきますので、本当に「仕事で受ける」というときにに買わないと、せっかく買った本が古くなる気がします。 ただでさえ、「詳説倒産と労働」(商事法務)という、まだ開いていない本もありますし…。

 この「倒産と労働」は、労働法を専門にするものとしての趣味に近いですね…。 本来、労働法だと、労働者を手厚く保護する「解雇権濫用法理」などが適用されるのですが、 肝心の会社が倒産するような場合どうなの?、また倒産手続きの中では、どうやって手続きを進めていけばいいの?、ということについて論じた本のはずです。JALの事件で、問題点がいろいろとあることが分かったので、興味を抑えきれず一冊買いました。 いつ読むんでしょうね…(^^;)。

  とりあえず、途中にしていた「相続預金取扱事例集」に、これで戻ることができます。 割と読みやすいけど…1週間くらいかかるかもしれませんね。 同期の先生で、「年100冊」という具体的な目標を出していた先生もいらっしゃいますので、負けていられませんね(^^;) 神様のカルテ」(これもおすすめ…というか、好きですね。疲れているときなどに、いいです。)なども数に入れていいなら、5か月くらいで何とかなると思いますけど、仕事に役立つものとなると(汗)。 今後も、事件や相談があった時に、また少しづつ読み、買い揃えていきたいと思います。

※ 平成27年8月2日 ブログ以降の際、改行が反映されない状態でしたので、改行を入れなおしました。なお、「相続預金取扱事例集」はその後まもなく読み終わりましたが、「詳説倒産と労働」は【積読】のままですね…。このところ銀行の実務も変化していることが多いので、相続預金取扱事例集も、「基本的な銀行の視点」を学ぶためには有益でも、古くなっている個所もあるように感じます。実務では各金融機関に問い合わせながらやるべきなのでしょうね。