【天秤印】横浜弁護士雑記

横浜で弁護士をしている元裁判官が、日々感じたことなどを書いています。

名古屋市の児童相談所に(ご報告)

 平成30年4月1日から、名古屋市児童相談所に勤めることになりました。

名古屋市:名古屋市任期付職員(弁護士)公募の選考合格者について(市政情報)

 名古屋市が弁護士の公募を行ってくださっていたため、それに応募させていただいたものです。

 

 子どもに関わる問題は、おそらく「正解」というもののない世界での仕事になるのだろうと思っています。 

 「子ども」に関する政策といっても、我々大人が支払う税金の範囲内でのことしかできないところはあります。優秀な多くの方が努力をされても、なかなか良い方向への歩みが難しい分野でもあり、安易な解決策というものが存在しにくい分野だとも思っています。

 ですので、自分もまた、その中に入ってどうすればよいのかを考え続けてみたい、と願っていました。

 

 人事尽くして天命を待つ

 

 天命が降りる=人としての一生を終える前にこうした、【やりたいことに直接関われる機会】がいただけたということは、生涯においてまだ私にも「やるべき人事」か、あるいは「やることのできる人事」があるということとも思いますので、

 素直にうれしく思います。

 

 もちろん、私が行うことは、まずは法律面でのサポートが中心と思われますので、自分に何ができるのか、どのようなことに手を付けられるのか、それはわかりませんが…。

 

 一所懸命

 

 そこにいる人たち、そこにいる子どもたちと一緒に、考え、探すところから始めたいと思っています。

 「学びたい」「悩みたい」「自分なりの正解を考えたい」。

 それが私の原動力である以上、それを止めることまではできませんから…。

※ 1/9追記

 横浜の事務所は、閉めたうえで名古屋に行くことになります。

 横浜で繋がることのできた方々、私を頼ってくださった方々、期待してくださった方々、指導してくださった方々には、申し訳なく思うところもあります。すみません(ただ、私に場を与えてくれた、「縁」があったのが名古屋市であったため、やむを得ないと思っています。)。

 なお、「人事尽くして天命を待つ」ということわざの本来の意味は違います。

 ただ、天命を寿命と置き換えた上、逆に考えると、「いまだ天から与えられた寿命が尽きていない以上、私にはまだやること(できること、やるべきこと)がある」という考え方ができますので、私自身はそうした考え方をしています。その方が心に沿うものですから(勝手な私見です。)。

病院内こども虐待対応組織 構築・機能評価・連携ガイド・運営マニュアル【書(?)評】

 これも少し前に読み終わったものですが,少しだけ書いておこうかと思います。
 巻末の記載によると,厚生労働科学研究費による報告書を,再編成した物のようですね。
 多分,ワークショップシンポジウム「防げる死から子どもを守るために」に参加したときに,「ご希望の方はどうぞ」,と言われて,もらってきたのだろうと思うのですが…。
 「ただの弁護士」が貰ってしまうとは思われていなかったと思うので(おそらくは,お医者様や自治体関係者向けだったのだと思います。),申し訳なかったかもしれません。でも,とても勉強になりました。

 内容は公表されているものです。上記の研究の報告書そのものも公表されていますし,このダイジェスト版も,前半は,「医療機関ならびに行政機関のための病院内子ども虐待対応組織構築・機能評価・連携ガイド」として厚生労働省で,
後半は,「子ども虐待対応院内組織運営マニュアル」として日本子ども虐待防止医学会で,
それぞれ公表されています。

 前半は,医療圏・ネットワークも念頭に置いたCPT構築についての記載があったほか,各病院が行っている実践例についての「TIPS」のなかに,単なる理屈にとどまらない,いろいろな悩みや,工夫があり,非常に勉強になりました。
 また,後半については,【子ども虐待対応の手引き】と比べても,簡潔にポイントがまとまっていて,医療現場での使いやすさを考えると,こちらの方がわかりやすいかもしれないと思いました。
 今ひとつ医学的な知識について,インターネットだけでは補足できない箇所もあったので,またいつか医学文献を調べに行ってみたい気もしますね。

 こうしたことを勉強する必要があるのか?,といわれると困ってしまいますが,私自身いろいろな社会のしくみ・成り立ちを「知りたい」から法律家を志した所もありますし。
 また,実際に交渉やファシリテーションなどにおいても,「相手の事情を知る」ことが物事を円滑に進めることになることもあります。
 それに,事情を知っていた方が,判決などを書く場合にも,裁判で主張を行う場合にも,説得力がありますので…。

 しかしなあ…入手した文献は読まないと積まれるままで場所を取ってしまうし読んでしまうと理解・活用するために読むべきさらなる文献が出てくるあたりが…。なかなか際限がないですね…;。

ソーシャルワーカーのジレンマ【書評】

 ソーシャルワーカーについては,以前「社会とのつながりが弱くなってしまった人を、うまく社会と結びつける仕事をされている」のではないか,と書いてみたことがありますが,具体的にどういった場面でどういった仕事をしているのかは,なかなかイメージしがたいところがありました。

 他方で,ソーシャルワーカーの行うような,「社会とのつながりが弱くなってしまった人を、うまく社会と結びつける」ことは,他の専門職や,一般の方でも,「社会の一員」である以上,そうした場面に直面することがあります。そのため,その方法論等を学んでみたいとは思っていました。
 そして,先日読み終わったのがこの本です。

www.kinokuniya.co.jp

 どうやら,発行元は昨年に倒産してしまったようなのですが,さて,どこで買ったのか…。今年に入ってから,共生社会を作る愛の基金のシンポジウムを聴きに行ったとき,出張販売で買ったのかもしれません。
 ソーシャルワーカー「社会とのつながりが弱くなってしまった人を、うまく社会と結びつける」仕事をしているのではないか…といいましたが,この場合の「社会」というのは,社会で実際に活動・生活している「人」や「組織」のことになります。
 「気付いていなかった・知らなかった人」と「気付いていなかった・知らなかった人・組織」を結びつける,という【だけ】であれば,それほど苦労があるわけではないのかもしれません。
 しかし,それぞれの「人」や「組織」も,それぞれ,自分の生活や自社の事業活動等があって,初めて存在できているものですので,「本人」の考える方向とこうした「人」「組織」の考える方向が異なってくることもあります。本人と親族の考えが違ったり,国や自治体,施設の制約が違ったり…。
 そればかりか,「本人」についても,それまで「人」「組織」とつながっていなかった背景に,単に知らなかっただけではなく,「つながらない理由」があることもあります。
 本人がつながらないことを望むならそれでいい,という考え方もありますが,それが本人の真意なのか,また,ソーシャルワーカーは自治体等に関わる活動をしている場面もあるため,そう単純に割り切ってよいかという場面もあるようです。
 そうした場合に,ソーシャルワーカーは「ジレンマ」に直面してしまう。完全な「解法」があるわけではないが,それにどう向き合っていったらいいのか…。
 そんなことを書いた本です。

 この本は,実際ソーシャルワーカーとして各分野で活動している方々が,自分の言葉で経験談として,直面したジレンマとそれに対するご自身の考えを語られた上で,最後に「ソーシャルワーカーのジレンマ再考」として「まとめ」が書かれているところが特徴でしょうか。
 経験談だけで終わってしまっていれば,「ああ,いい話を聞いた」だけで終わってしまうところもあったかもしれません。読んでいるときは「いわれてみれば当たり前」と思って,頭に残らないこともありえます。
 他方で,「まとめ」-理論だけを示されても,具体的な想像ができず,現実に「ジレンマの対応法」などを活用することはなかなか難しいこともありえます。
 「まとめ」である「ソーシャルワーカーのジレンマ再考」で,ジレンマに対する最初の対応として書かれている,「ジレンマのあることを知る」こと自体,こうした具体的な体験談がなければ,悩んでジレンマの中に埋没してしまい,気がつかなくなることもあると思いますので…。
 バランスのとれた,いい本です。ソーシャルワーカーについて知りたいという方には,いいかもしれません。また何か「ジレンマ」に遭遇したな,ともったときに読み返すと,いいことが書いてありそうな気がします。
 弁護士でも,例えば,子どもに関する事件で子ども本人と家族の「想い」が同じ方向を向いていないことはありますし,成年後見の一類型である「保佐」「補助」でもそうした問題に出会うことはありますから…。
 とはいえ,資格の取得に役立ったりするものではないのでしょうし(多分),読み手はソーシャルワークに関心がある人に限られることにはなってしまうのだろうと思いますが…。

 もし関心がおありであれば,出張販売等で見かけたときに,少し中を見てみてもよいかもしれません。

重大事例検証についての勉強会

 17日には、子ども虐待の重大事例検証についての勉強会に参加して、お話を伺ってきました。  

 地方自治体での重大事例検証は、平成23年に出された通達等を基に行われているのですが、なかなかその通達だけでは限界があるところもあり、「もっと良いものにできないか」との視点からの取り組みのようです。

  いろいろなお話があり、とても参考になりました。

 とはいえ、当日出たディスカッションや、その他のことも踏まえて今後研究成果を作成されるとのことなので、現時点では内容等に触れるべきではないのだろうと思います。

 つい、いろいろと質問したり、アンケートにもいろいろ書いてしまいましたけど、本来なら我々法律家が調べないといけないことを書いてしまったような…。書いてよかったのかどうか…。

 振り回してしまったらすみません。

 でも、とても意義のある取り組みだと思います。 

日本フォスターケア研究大会に参加して

 16日は,日本フォスターケア研究大会に参加してきました。

 日本子ども虐待防止学会などに比べると,集まった人数こそ多くはありませんでしたが,その分,内容の濃いお話や,参加者も加わってのお話を聞くことができました。

 津崎先生からは,児童福祉法改正に伴う話-①養子縁組里親については児相の管轄範囲では需要に対する供給を十分に確保することが難しい可能性があることや,②親子再構築のための法的手段がまだ十分とまでは言えないこと-,そして,ご自身の経験を踏まえての里子の心情の揺れ動きなどについて伺うことができ,とても参考になりました。

 また,時折ブログを拝見する木ノ内先生のお話では,各地域で行われている里親についての様々な取り組み…季節里親や週末里親,要対協メンバーとの里親ミーティング,委託される子どもについての情報共有方法や,ラインやメールを使用した組織化の方法など,様々な工夫を伺うことができました。

 そのほか、会場で里親の方々の発言などを聞いて,新たに考えさせられたこともありました。

 里親制度のジレンマのようなものでしょうか…。

 難しいな、と思います。

 児童福祉については、学べば学ぶほど、そう思いますね…。

 もっとも、私自身はいろいろなことを、自分なりのペースで考えていきたいと思いますし、それしかできないとも思っているのですが…。

組織変革のビジョン【書評】

 各イベントで買ってきた本以前に、各イベントでもらってきた資料を読み込むのに忙しかったです…。

 一つの資料を読むと、その資料の参考文献を読んだり、書いてあることを理解するために他の資料を調べたり…。

 とはいえ、そんなことばかりしていては、気がめいってしまうので、新書版なども通勤時間に読んでいます。

 子ども関係の親書も2冊ほど手を出しましたが、今回良かったと思ったのはこちら。 

 

組織変革のビジョン 金井壽宏 | 光文社新書 | 光文社

 

 組織変革がなぜ必要なのか、組織変革のために人を動かすにはどうしたらいいか、組織変革を阻むものは何か、リーダーシップはどうしたらよいか、そして最後に組織変革のビジョンについて語られていますが、なんというか、「悩みながら書かれている本」という印象があります。

 一つの結論が明確に用意されているというものではなく、いろいろな考え、いろいろな方の言葉を紹介しつつ、著者が悩んできた内容を書き綴ってあるような…。

 それだけに、「組織変革」を考えたことがある人には、随所で、「あ」と思うヒントや、琴線に触れる言葉がちりばめられていると思います。

  個人的に、印象に残ったところは、

①変革を進めるためには「このままではだめになりそうだという不安」の方が、「新しいことを学習する不安」よりも大きくないといけないところ、経営者は前者を上げることに力を注いでしまうが、後者を下げるという道もあること(140頁)、

②また、組織変革を行うリーダーシップのためには、「こうすればそこにたどり着けるという見通しやシナリオをロジカルに描き語る」ことが必要であること(202頁)

 などの個所が感銘を受けました。

 言われてみれば当たり前のことですが、常に念頭に置いておかないとおろそかにしてしまいそうなことに思えます。

 もっとも、これまでに組織変革を考えた経験など、弁護士会の委員会くらいしかないのですが…。

 おすすめの本です。

日本子ども虐待防止学会第23回学術集会ちば大会に参加してみて

http://zenninnet-sos.org/ こう土日が潰れると,前に参加したイベント等や,前に読んだ本についてブログに書くことが,どんどん難しくなっていくなあ…と思いつつ。

 12月2日は,日本子ども虐待防止学会の,第23回学術集会ちば大会に参加してきました。

1 1日目

 この大会への参加は初めてになるので,最初から参加したいと思い,また抄録を見て参加する分科会を決めたいと思い,8時30分に海浜幕張に着くようにしましたが,それでも,参加する分科会はなかなか選べませんでした。
 他のセミナーの演題と比べると,【子どもを含めた当事者】の意向を聞いてそれをソーシャルワークに活かす内容の演題が心持ち多めな気もします。

 

 大会特別講演と,国際招聘講演は,他の企画とかぶっていないのでよいのですが,午後をどうするか…。
 先日,第20回子ども虐待防止シンポジウム(書き残せていませんね,この時感じたことも…)に参加した際に関心が強まったのが「リスクアセスメント」についてであり,また,日本子ども虐待防止医学会に参加した際に関心が強まったのが「在宅支援」についてでしたので,その関係のことを知りたいと思っていました。
 迷いましたが,結局,「大会企画シンポジウム2」と「S-19家族応援会議は何故効果があるか」に参加してお話を伺ってきました。でも,こうしていろいろと自分で選んでお話を聞けるのはいいですね。より関心を持ちやすく,お話の内容をよく吸収できそうに思えます。

 国際招聘講演では,エビデンスに基づくソーシャルワークの話を伺うことができました。「エビデンスに基づく」といわれると,法律家としては「裁判での証拠」を考えてしまうのですが,そうではなく,いわば「債権・証券」の世界における「格付け」に近いもののようです。つまり,一種の格付け機関が,「その福祉サービスが本当に効果があったのか」を「統計的に調べて検証」し,それを参考に自治体やファンドがお金を出す,というシステムに思えます。
 こうしたエビデンスに基づくソーシャルワークがどれだけ根付くかも,補助金を出す自治体(ひいては住民)や,寄付金等を出す企業や慈善団体等が,どれだけそういったものを要求するかにもよるのかな,と思います(そうしたエビデンスを作成すること自体にコストが掛かりますので,自然,それは福祉サービス等どこかに転嫁されるか,税金がそれに回されることにもなりうるのかもしれません。もっとも詳しくはないので,わかりませんが)。金融について先進的なイギリスだからこそ,そういった判断手法が根付いたものかもしれませんね。
 「大会企画シンポジウム2」と「家族応援会議は何故効果があるか」では,在宅支援の手法として,子ども本人や,加害親をも参加して子どもの家庭復帰,在宅支援について話し合っていく実践例等(サインズオブセーフティ、家族応援会議等)が紹介されました。
 その手法には,とても感銘を受け,あるいは自分がこの手法を知っていたら,いくつかの事件でまた違ったアプローチを試みることができたかもしれない…そんなことを思いました。
 他方で,本当に効果をあげるためには,家族からの同意の取得や,支援者からの支援の取り付けなどに,膨大な時間がかかるケースもあるようなので,すべての事件にこうした方法を用いることができるかというと,そこまでは難しいかもしれませんし,事件によってはより簡易な形で活用することもあるのかもしれません。在宅支援が,こうした手法だけなのか,他にも手法があって使い分けているのかなどは,また今後勉強してみたい気もしますね。
 とはいえ,大会企画シンポジウム2において,講師の先生が言われた,ソーシャルワーカーは専門家の意見を聞こうとするが,だれよりも実践家こそが専門家であるから,実践家が自らの体験を発表し,理論として示していくべき】という趣旨の言葉や,ソーシャルワーカーは失敗したときだけ世間から注目されることを知っているのだから,親に対してもそれと同じ目を向けるだけではいけないのではないか,良い努力も一緒に聞くべきではないか】という趣旨の言葉は,感銘を受けるものでした(漠然と記憶しているものなので,正確ではないかもしれません。すみません。)。

 会場では,パネル展示もあり,かねて関心のあった「SOS子どもの村JAPAN」の資料なども頂けましたし,子どもの虹情報研修センター平成28年度研究報告書「児童相談所における弁護士の役割と位置づけに関する研究」も頂くことができました。

 また,出版社の出張販売がありましたので,ついつい6冊ほど書籍を購入しました…。関心があるから買うのだとは言え,永遠に追いつけない鬼ごっこに参加している感じになってきました…。
 さて,今日はこれから抄録集を読みながら,明日お話を聞く分科会を決めないといけませんね…。

2 2日目

 

  2日目は,「S-16 子どもを中心に家族を支援するとは?(省略)」「S-45 生後0日の虐待死亡を防ぐ(省略)」「S-15 養子縁組分野における官民連携の課題と展望」「実践からの学び3 児童虐待防止医療ネットワーク事業」の4つの話を,伺ってきました。

 「子どもを中心に家族を支援するとは?」は,今年読んだ「子ども虐待在宅ケースの家族支援」の著者の方が名前を連ねていたこともあり,お話を伺いに行ったものです。

 内容としては,主に平成28年の児童福祉法改正で本格化した,市町村と県の役割分担・協働についての内容で,通告の振り分け方,共通アセスメントシートを使用しているかどうか,県から市町村に移送する場合にどれだけの記録を送るか,などといったことについて,各県・市の取り組みが紹介されると共に,①市町村としては「介入」と「支援」を一緒に考えるのは難しくかといって分けてしまうと混乱する,②セーフティとリスクをどう活かすかが難しい,③DVや保護者の精神疾患が関わる事件については,保護者の支援と立場が異なることがあるなどの「悩み」があることも紹介されました。

 次に「生後0日の虐待死亡を防ぐ」は,本当に中身のある,有意義なお話でした。

 これまでは【妊娠期からの切れ目のないサービス】を行うにあたっては、①「妊娠の届け出を行うかどうか」②「出産直後から生後1か月までのサービスがない」ことの2つが「切れ目」になってしまっていたところ、子育て世代包括支援センターができることで②については切れ目が解消されつつあるとのことでした。

 ①については、【妊娠した後はじめて産婦人科等に行く場合には、いまだ母子健康手帳をもらっていないため割引が利用できない】ことと、【母子健康手帳自体「子どもを産む母親のためのもの」と見られ、産むかどうか迷ってしまう人はもらいに行こうと思わない】ことなどが【切れ目】を作ってしまっているとのことでした。そうした人からの相談に対応するために、全国妊娠SOSネットワークなどが、ラインなども使って妊娠相談を行っているとのことです。こうしたことは不勉強でしたね…。考えさせられました…。

 さらには、「こうのとりのゆりかご」などの取り組みを行っているドイツへ調査に行かれたことが紹介され、「匿名出産」という制度があることや、「秘密出産法」という法律があるということが、とても勉強になりました。

 その後の「養子縁組分野における官民連携の課題と展望」においては、これまでに養子縁組を長年にわたって行ってきた民間団体等のお話を伺うことができましたし、「児童虐待防止医療ネットワーク事業」においては、医療機関が連携を行うことで、他の医師の意見などを聞くことができることや、関係機関と顔の見える関係を構築できることなどについて、お話を伺うことができました。

3 参加してみて

 

 2日間にわたる濃密な研修漬けで、なかなかすべてを吸収することはできなかったように思います。

 また、興味のある分科会を選んで参加できる反面、他に聞きたい分科会があっても聞くことができないなど、「せっかくこれだけの発表があるのに、なんだかもったいない」気もしました。

 とはいえ、児童虐待分野について、どれだけの人が熱心に取り組んでいるか、先進的な取り組みとしてどんなことがなされているのかの一端を知れるだけでも、参加する価値があると思います。

 また、関心のある分野については、書籍等も購入できましたし…。いつ読むのでしょうね…(汗)。

 この分野において、自分がまだまだ勉強が足りないことがわかったことは、良かったと思っています。

 本当にありがとうございました。