【天秤印】春日井弁護士雑記(旧名古屋・横浜弁護士雑記)

現在春日井市に勤めている元裁判官現弁護士が、日々感じたことなどを書いています。

居場所

ホームページやブログの更新は遅くなってしまいましたが…。

早いもので、春日井市に勤め始めて2か月ほどが経ちました。

(仕事にかまけていて、更新ができなかったのですが)

しかし、おそらく弁護士の中では、行政法についても詳しい方ではないかと思って異ましたが、自治体での法律相談は、その程度で何とかなるものじゃないんだなあ…ということを痛感しています。

正直、先輩弁護士の蔵書を「使っていいよ」と言われていなければ、いまごろ頭から煙を吹いていた気がしますね…。

(一応、採用が決まった後に、自分も先輩弁護士とともに執筆に参加した、「Q&Aでわかる業種別法務自治体」の各論稿に揚げられている参考文献をピックアップして、入手しようとしたんですが、ほとんどが品切れ・絶版だったんですよね…)。

でも、楽しいです。

自分のところに、相談が来てくれることが。

自分の居場所があることが。

そして、一つ一つの相談に悩みながら、答えを出していくことが。

悔しいのは、まだまだ僕が相談されている自治体の業務に詳しくないので、調べることに時間がかかってしまって、職員の方々に時間を取らせてしまっていることや、僕がまだまだうまく説明できていないなと感じるところでしょうか…。

申し訳ないな、と思います。

ただ、裁判官として勤務してきた経験からすると、はじめにしっかりと調べ・考えて「自分なりの答え」を一つ一つ出していくことが、後の自分の「土台」になると思うので、なかなか手を抜く気になれないことが、悩ましいところです。

…新しい真っ白な本に、マーカーを引いていく。それにつれて、いままで知らなかったことが整理されて、頭の中に地図ができていく…。

それはやっぱり、嬉しいし、楽しいですね。